今回は、フランス語の「おやすみ」「良い夢を」「また明日」についてご紹介します。フランス語のロマンチックな響きを覚えて、お友達などに使ってみては?
フランス語で「おやすみ」
Bonne nuit. (ボンヌ・ニュイ)
最もスタンダードな「おやすみ」が「ボンヌニュイ」です。英語でいう「Good night(グッド・ナイト)」にあたる表現です。直訳すれば「良い夜を」という意味のフランス語なので、寝る直前以外のシーン、例えば仲の良い友人と夜食事をして遅くなった際、別れ際にお互いに「ボンヌニュイ」と言い合うこともあります。
Bonne fin de soirée!(ボンヌ・ファン・ドゥ・ソワれ*)
「よい夕べの終わりを」という意味の別れ際に使われる言葉です。「もっと楽しんでね」というニュアンスで、夜遅くパーティーを先に抜けて帰るときなどにピッタリの表現です。
Bonne soirée!(ボンヌ・ソワれ)
前述の表現とよく似ていますが、使う場面は少し違います。こちらは「よい夕べを」という意味で、夕方から夜のもう少し早い時間帯に使います。学校や仕事を終えて帰る別れ際や、夕方にお店に行った際の別れの挨拶としても使われます。もちろん友達同士でも使えます。
*:ひらがなの音声表記は、フランス語特有の「r」の発音で、日本語の「は行」と「ら行」の中間のような音です。
フランス語で「良い夢を」
Fais de beaux rêves !(フェ・ドゥ・ボー・れーヴ)
カップルや家族などにお休みの挨拶と共に使われる表現です。「いい夢見てね」というカンジになります。
Faites de beaux rêves !(フェットゥ・デ・ボー・れーヴ)
親しくない人に対する丁寧な表現は、文法上は可能ですが、実際に使う機会はないでしょう。フランス人にとってこの表現は丁寧語を使う間柄の人たちには、馴れ馴れしすぎると感じられるようです。
代わりに同じ表現を、家族や親戚などの親しい人たちに「みんな、いい夢見てね!」というカンジで複数の人に使うことは可能です。
Dors bien !(ドーる・ビアン)
「よく寝てね」という意味のこの表現は、家族や子供などの近親者に対して使われることが多く、「ボンヌニュイ」がわりに「おやすみ」の意味で使われることも。子供を寝かしつける時にもよく使われます。
「フェドゥボーレーヴ」とセットで使われることも多い表現です。
Repose-toi bien !(るポーズ・トワ・ビアン)
こちらは「よく休んでね」という意味ですが、「ドールビアン」とほとんど同じように使えます。また、疲れている相手に使うことも可能です。
フランス語で「また明日」
A demain!(ア・ドゥマン)
「また明日!」という意味のこの表現は、顔見知りの人ならだいたい誰にでも使えます。親しい間柄なら「アドゥマン!」とだけ言って別れてもいいし、あまり親しくない人には「アドゥマン!ボンヌソワレ!」などと続けると、失礼に当たりません。
まとめ
フランス人はこのように様々な挨拶を日常的に使っています。ご紹介した表現以外にも色々付け加えて個性を出すのがフランス流。
なんだか色々ありすぎて、どの状況でどの言葉を使ったらいいのか最初は混乱するかもしれませんが、少しずつ使ってみたり、まわりのフランス人の言うことを聞いて覚えたりして、バリエーションを広げていきましょう。
A bientôt! (ではまた!)
★担当ライター名:MIMIさん
★プロフィール:日本の商社を退職し、フランスで語学の発音学習の研究に携わる。趣味は旅行。ドイツでポリグロット(≒マルチリンガル)の子育て中。
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