フランス語で「美味しい!」という意味の「セボ~ン!」は知られていても、なぜか「トレビア~ン!」ほどは有名ではありません。
でも、「フランス語なんて難しそう」という心配は不要です。レストランで、友人宅で、簡単に使える表現を集めてみました。今回は一般的な表現から比喩的表現まで、フランス語の「おいしい」「うまい」についてご紹介します。
フランス語で「おいしい」「うまい」
C’est bon! (セ・ボン)
「おいしい!」という意味のこの表現は、ちょっとしたものから高級なお食事までマルチに使えます。「セボ~ン!」と「ボ」にアクセントを置くと「おいし~い!」というカンジになります。
有名な歌に「C’est si bon.(セスィボン)」というものがありますが、元々bon(ボン)またはbonne(ボンヌ)は「よい」「素晴らしい」という意味で、食べ物や飲み物以外にも使うことができます。
「セボン」を「セ」にアクセントを置いて発音すると、「もういい」という意味になるので気をつけましょう。
Délicieux ! (デリシュウ)
Déliceieuse !(デリシュウズ)
前述の「ボン」よりもエレガントなこの表現は、英語の「デリシャス」と同じで、ちょっといいお食事などの時に「おいしい!」と言いたい時に使えます。褒める言葉が女性名詞なら「デリシュウズ」となるので注意しましょう。
フランスのマクロン大統領がオーストラリアで使った「おいしい夫人」の逸話は、フランスでは「デリシュウ」が「甘美な」という意味でも使われることに起因しています。「魅力的な女性」という意味で、つい、英語に直訳してしまったために起こったアクシデントでした。
Excellent ! (エクセロン)
Excellente !(エクセロントゥ)
完璧で非の打ち所がないほど美味しい時は、こちらの「エクセロン!」を使ってみてください。こちらも女性名詞だと、語尾変化があります。
自分にとって都合が良いときに使われる「おいしい」「うまい」
Quelle chance!(ケル・ションス)
フランス語で「なんて運がいいんだ!」「ついてる!」と言いたい時に使えます。
C’est une bonne occasion!(セッ・チュヌ・ボン・ノカズィオン)
「ちょうどいい機会だ!」「チャンスだ!」と、好機到来の時に使えるフランス語です。
Ça tombe bien!(サ・トンブ・ビアン)
「ちょうどいい」タイミングよく何かが起きた時に使ってみましょう。「ちょうどそうしようと思っていた」というニュアンスです。
C’est une bonne affaire(セッ・チュヌ・ボン・ナッフェーる)
直訳すると「それはいい取引だ」というこのフランス語の表現は、まさに「いい話」「おいしい話」を表現するのにうってつけ。
まとめ
フランス語は英語によく似た表現もあるので、意外と難しくないと思ったのではないでしょうか?一度覚えればすぐに簡単に使えるものばかりなので、「おいしい!」が言えるようになったら、是非、比喩表現にもチャレンジしてみてくださいね。
A bientôt! (ではまた!)
★担当ライター名:MIMIさん
★プロフィール:日本の商社を退職し、フランスで語学の発音学習の研究に携わる。趣味は旅行。ドイツでポリグロット(≒マルチリンガル)の子育て中。
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