フランス語の「ありがとう」にあたる「メルシー!」は日本でもよく知られていますよね。ところが「すみません」を意味するフランス語は、意外に知らない方も多いのでは?
こちらでは、フランス語でお詫びする表現をご紹介します。
フランス語で「ごめんなさい」
Pardon!(パる*ドン)
知らない人に道でぶつかった時や、ぶつかりそうになった時、フランス人は「パルドン!」と言います。「ごめんなさい」というカンジの軽い謝罪ですね。また、電車を降りる時などに、前の人に場所を空けてほしい際にも使えます。
親しい間柄だと「ごめん」と謝るときにも使えます。
同じ言葉でも、「パルドン?」と上がり調子で言うと「えっ?(もう一度言ってください)」と聞き返すときに使えます。
*「る」はフランス語の「r」の音で、日本語の「ら行」と「は行」の中間のような音です。
フランス語で「すみません」
Excusez-moi.(エクスキュゼ・モワ)
英語にも近いこの表現は、日本人には最も覚えやすく便利かもしれません。謝ったり、道を尋ねたり、店員を呼び止めたりする際にオールマイティーに使える丁寧な表現です。
英語の「エクスキューズミー?」と同じイントネーションで「モワ」をはっきり少し長めに発音しながら言うと「すみませんが・・・」と呼びとめる意味に。「モワ」を強調して発音しないと謝りの表現となるので、上手に使い分けましょう。
こちらも道を譲ってほしい時にも使えます。
街中で、人にぶつかられたり、足を踏まれたりしてしまった時「パルドン!エクスキューゼモワ!」と言われることも。
Pardonnez-moi.(パるドネ・モワ)
直訳すると「私を許してください」となるこの表現は、「エクスキューゼモワ」より少し丁寧になります。
Excuses-moi.(エクスキュズ・モワ)
「エクスキュゼ・モワ」と同じ表現の、親しい間柄の人に使えるバージョンです。きちんと謝りたいと思ったら、こちらを使いましょう。
フランス語で「お許しください」
こちらでご紹介する表現は、主にフォーマルな場や書き言葉で使われます。したがって、親しい間柄での表現はあまり一般的ではありません。
Veuillez m’excuser.(ヴイエ・メクスキュゼ)
「申し訳ありません」という丁寧な表現です。ビジネスシーンなどに、普通に使えます。また、「失礼します」という意味でも使えます。
Je vous prie de m’excuser.(ジュ・ヴ・プり・ドゥ・メクスキュゼ)
「大変申し訳ありません」という表現は、ビジネスレターで許しを請うにはピッタリ。もちろん、そんなミスをしないに越したことはありませんが、丁寧に謝る際に使えます。
まとめ
フランス人は自分の非を認めることが嫌いな人が多いので、謝ることは少ない、と思われがちです。ところが実際には、街中で相手に迷惑をかけた際は、日本人以上に積極的に言葉でコミュニケーションを図ります。
自分悪くないときは謝る必要はありませんが、迷惑をかけた際は、こちらの表現を使ってフランス人のようにスマートに謝罪してみませんか?
A bientôt! (ではまた!)
★担当ライター名:MIMIさん
★プロフィール:日本の商社を退職し、フランスで語学の発音学習の研究に携わる。趣味は旅行。ドイツでポリグロット(≒マルチリンガル)の子育て中。
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