ここでは皆様に初対面の会話で使えるイタリア語の質問や挨拶フレーズの数々をご紹介します。
イタリアでも若者を中心に英語が出来る人は増えて来ました。しかし、一言だけでも母国語で話しかれられたらやっぱり嬉しいもの!旅行者の皆さまも、コーヒーブレイクがてら、是非ご覧くださいませ♪
初対面の人への挨拶
【はじめまして】
Piacere(ピアチェーレ)
ちなみに「お目に書かれて光栄です」という意味なので、別れ際に「ピアチェーレ」と言ってもオッケー!年齢性別問わず、誰に使っても失礼のない言い回しです。
【私は~といいます】
Io sono 〇〇(イオ・ソノ・〇〇)
「イオ」は無くてもオッケー。〇〇には「名」「姓」「名+姓」どれを入れても良いですが、名前だけ言うイタリア人が圧倒的に多いです。
【私の名前は〇〇です】
Mi chiamo 〇〇(ミ・キアーモ・〇〇)
「私の名前は〇〇です」はイタリア語で「ミ・キアーモ・〇〇」といいます。英語でいうと「イオ・ソノ〇〇」が英語の「I’m 〇〇」、「ミ・キアーモ・〇〇」が「My name is 〇〇」に当たる表現です。
イタリアではどちらのフレーズも、年齢性別問わず、誰に使っても失礼のない言い回し。
もし気になるようなら、名前を言う際に、名前だけでなく苗字も名乗ると、丁寧な印象を与えることができます。
初対面の人への質問
【どこ出身ですか?】
Di dove sei ?(ディ・ドヴェ・セイ?)
目上の人には
Di dove è?(ディ・ドヴェ・エ)
となります。
【兄弟はいますか?】
Hai fratelli?(アイ・フラテッリ?)
目上の人には
Ha fratelli?(ア・フラテッリ)
となります。もし相手から聞かれた際は、基本的には「はい(Si/シー)」「いいえ(No/ノー)」で答えればオッケー。
ただ、より会話を盛り上げる時の助けになるよう、細かな回答例(イタリア語)もいくつかご紹介します。*全て敬語も同表現でOK
【はい、兄(弟)が1人います。】
Si,Ho un fratello.(シー・オ・ウン・フラテッロ)
【はい、兄(弟)が2人います。】
Si,Ho due fratelli.(シー・オ・ドゥエ・フラテッリ)
【はい、姉(妹)が1人います。】
Si,Ho una sorella.(シー・オ・ウナ・ソレッラ)
【はい、姉(妹)が2人います。】
Si,Ho due sorelle.(シー・オ・ドゥエ・ソレッレ)
【いいえ、私には兄弟はいません。】
No,Non ho fratelli.(ノー・ノン・オ・フラテッリ)
兄(弟)と姉(妹)、どちらもいる場合は、「兄が1人と、姉が1人います」というように、分けて紹介しましょう。
ちなみに、イタリア人は兄か弟か、姉か妹かは、まず気にしません。一応「兄」や「弟」にあたるイタリア語もあるのですが、基本的には「フラテッロ」と「ソレッラ」しか使う機会はないでしょう。
もし、どうしても年齢を告げたい場合は、上記を言った後に「〇歳です」と添えてください。
【仕事は何をしているのですか?】
Che lavoro fai?(ケ・ラヴォーロ・ファイ)
目上の人には
Che lavoro fa?(ケ・ラヴォーロ・ファ)
となります。回答例(イタリア語)になりそうな職業も、いくつかご紹介します。ちなみにイタリアでは、誰に聞いても失礼な質問ではないので、ご安心ください。
【ビジネスマン(OL)】
Impiegato/インピエガート (女性の場合はImpiegata/インピエガータ)
【主婦(主夫)】
Casalingo/カザリンゴ(女性の場合はCasalinga/カザリンガ)
【退職者(年金受給者)】
Pensionato/ペンシォナート(女性の場合はPensionata/ペンシォナータ)
【学生】
Studente/ストゥデンテ(女性の場合はStudentessa/ストゥデンテッサ)
【趣味は何ですか?】
Qual è il tuo hobby? (クアル・エ・イル・トゥオ・オッビ)
目上の人には
Qual è il Suo hobby?(クアル・エ・イル・スオ・オッビ)
となります。Hobby(イタリアでは“オッビ”と読みます)は、厳密には英語なのですが、イタリアでも一般的。回答例でよくありそうな趣味「Runnning(ランニング)」や「Teniss(テニス)」「Shopping(ショッピング)」といった言葉もイタリア人たちですら、普段から英語で言う場合が多いです。
【結婚してますか?】
Sei sposato?(セイ・スポザート)
目上の人には
È sposato?(エ・スポザート)
となります。
また女性へ聞く場合は、親しい間柄の場合は
Sei sposata?(セイ・スポザータ)
目上の人には
È sposata?(エ・スポザータ)
となります。
日本と違って、聞かれて不快な思いをする人はまずいません。しかし、イタリア人は事実婚が多いので、明らかにご夫婦にみえる方からも本人たちの解釈によっては「No」と言われることも・・・。もっとも、カトリック大国イタリアでは、薬指を見れば聞かなくとも察しが付くのでご安心ください♪
【~は行ったことがありますか?】
Sei mai stato 〇〇?(セイ・マイ・スタート・〇〇)
目上の人に聞く場合は
È mai stato 〇〇?(エ・マイ・スタート・〇〇)
また女性に聞く場合は、いずれも「stato」⇒「stata(スタータ)」へと変化します。
前置詞が必要なフレーズですが、ざっくりいうと、場所の場合は「a 〇〇」国の場合は「in 〇〇」。間違えてももちろん意味は通じるのであまり気にする必要はありません!
【(男性へ)東京にいった事ありますか?】
Sei mai stato a Tokyo?(セイ・マイ・スタート・ア・東京?)
【(女性へ)日本へいらしたことはございますか?】
È mai stata in Giappone?(エ・マイ・スタータ・インジャッポーネ?)
まとめ
ちなみに個人的に初対面のイタリア人からよく聞かれる質問ベストは以下です。
「どこ出身ですか?」(郷土愛が強いイタリア人は相手が住んでいる土地に強い関心を示します。)
「仕事は何をしてるのですか?」(日本人なのにどうしてイタリアに住んでいるのか、どうしてイタリア語が出来るのか・・・などを知りたいがゆえの質問。)
「イタリアはどう?(Come ti trovi in italia?/コメ・ティ・トローヴィ・イン・イターリア)」
(イタリアの住み心地はどう?イタリア気に入った?といったニュアンスの質問です。これは嘘でも褒める力の腕の見せ所!(笑)
回答次第で、距離もグッと縮まりますし、イタリア人もまた、日本の良いところをたっくさん返してくれるので、その場の話もとっても弾みます。
イタリアにしばし滞在予定の方は、これらについての回答も、そっと心の中に忍ばせておきましょう!
それでは、チャオ(バイバイ!)
★担当ライター:まこさん
★プロフィール:結婚をきっかけにイタリアに移住。ミラノ郊外で主婦業をする傍ら、週末は独身時代からの夫婦共通の趣味であった旅行を楽しんでいます。
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