ここではみなさまにイタリア語で電話をする時に使える便利なフレーズの数々をご紹介します。
え!?難しそう!?ご安心あれ!なんと、イタリア語の「もしもし」は、誰でも知ってる「あの」言葉なんですよ!
普段日本にいて、イタリア語を使う機会のない方もトリビアとしてお楽しみください。
イタリア語で「もしもし?」
Pronto? (プロント)
最もスタンダードな「もしもし」を表すイタリア語が「プロント」です。
そう!日本でおなじみのチェーン系カフェPRONTO(プロント)とまったく同じ言葉。いずれも「準備オッケー」を意味するイタリア語です。カフェの方は「私達はいつでも準備万端です」ということを意味していますが、尻上がりで「プロント?」というと「もしもし(準備オッケー)?」となり、いわゆる英語の「アーユーレディー?」に相当する使い方が出来ます。
「もしもし(返答)」
Pronto (プロント)
電話口で「プロント?」と聞こえてきたら「プロント」と返せばオッケー。つまり「準備オッケー?」と聞かれたのに対して「準備オッケーです」と返答していることになります。
くだけたフレーズのようにも聞こえますが、年齢性別問わず誰にでも使えます。ホテルのフロントや高級レストランでも「プロント?」「プロント!」というフレーズがしょっちゅう飛び交っているので、耳を澄ましてみてください。
「〇〇です」
Io Sono 〇〇 (イオ・ソノ・〇〇)
「イオ・ソノ」は「私は」にあたるイタリア語。英語の「アイ・アム(I am)」にあたる言葉です。ということで、例えばLuisiさん(男性)の場合は「イオ・ソノ・ルイジ(Io sono Luisi)」で「Luisiです」となり、Luisaさん(女性)の場合は「Io sono Luisa(イオ・ソノ・ルイザ)」で「Luisaです」となります。
ちなみに〇〇の中には「人」以外のものを入れてもオッケー。例えばカフェのプロント(PRONTO)で電話を取る場合は「Sono PRONTO(ソノ・プロント)」で「プロントです」となります。
「今話せますか?」
Possiamo sentirci ?(ポッシアーモ・センティルチ)
「ポッシアーモ・センティルチ?」は「私達は、お互いの言葉を聞き合うことが出来ますか?」という意味のイタリア語。つまり「今話せますか(今話せる)?」を意味します。もちろん、冒頭でご紹介した「Pronto?(プロント)」にも同等の意味がありますが、あらためて「ポッシアーモ・センティルチ?」と聞き直すことで、より親切に。
年齢性別問わず使うことが出来、文末に言葉を足すと以下のようなアレンジも可能です。
【スカイプで話せますか?】
【あとで話せますか?】
Possiamo sentirci dopo?(ポッシアーモ・センティルチ・ドーポ)
※Dopo(ドーポ)は「あとで」と言う意味のイタリア語。
「かけなおします」
Richiamo (リキアーモ)
「リキアーモ」は「再び電話をします」という意味のイタリア語。つまり「かけなおします」を意味します。
英語でも「リ(Re)」が付くと「再び」という意味になることが多いですが(リバイバル・リターン等)イタリア語も同じです。実際の会話の中では、時間などを添えて以下のように伝えられると、より親切になりますよ!
【5分以内にかけなおします】
Richiamo tra 5 minuti.(リキアーモ・トラ・チンクェ・ミヌーティ
【携帯からかけなおします】
Richiamo dal mio cellulare.(リキアーモ・ダル・ミオ・チェルラーレ
「ちょっと待ってね」
Un momento. (ウン・モメント)
通話状態のまま、静かな場所に移動したい場合や、かばんからメモなどを取り出すときに便利な一言。文末に「お願いします」という意味のイタリア語「Per favore(ペル・ファボーレ)」を付けて「ウン・モメント・ペル・ファヴォーレ」と言うと、より丁寧になります。
「またね」
Ci sentiamo. (チ・センティアーモ)
「チ・センティアーモ」は電話独特の言い回しで「またね」を意味します。「ポッシアーモ・センティルチ?」の時に出てきた「センティルチ」が変化して出来たイタリア語の「センティアーモ(Sentiamo)」を使ったフレーズ。直訳は「私達は、またお互いの言葉を聞き合いましょう」となります。
・・・ということで、待ち合わせなどをしていて、この後スグに会う予定がある時に「チ・センティアーモ」というのは、やや不自然に聞こえるコトも・・・。その場合は、同項でご紹介した「あとで」を意味するイタリア語の「Dopo(ドーポ)」を使って「A dopo!(ア・ドーポ)」などと言うとスマートです。
もちろん、日常会話で「またね(さようなら)」と言いたい時に使うイタリア語の「Arrivederci(アリヴェデルチ /さようなら)」や「Ciao(チャオ /バイバイ・またね)」を使ってもオッケーです。
まとめ
日本には「もしもし」等、電話独特のフレーズがたくさんありますが、イタリアにはほとんどありません。ゆえに、今回ご紹介したフレーズの数々は、電話口以外からも街のあちこちで聞こえてくるハズです。1つ覚えれば、幅広いシーンで対応可能なのはありがたいですね!どれも短くて言いやすいものばかりですので、さっそく取り入れてみてください。
それでは、チャオ(バイバイ!)
★担当ライター:まこさん
★プロフィール:結婚をきっかけにイタリアに移住。ミラノ郊外で主婦業をする傍ら、週末は独身時代からの夫婦共通の趣味であった旅行を楽しんでいます。
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