これからイタリアに滞在される方も、旅行でイタリアを訪れる方も、挨拶以外で覚えておくと便利なのが応援や励ましに関するイタリア語です。
週に1度のお楽しみ「サッカーセリエA」の試合観戦では「頑張れ」は最重要キーワード!その他のシーンでも、感情表現豊かなイタリア人は日々様々なシーンで応援や励ましの言葉を使います。
口にしたその日からイタリア人との距離がぐっと近づく魔法の言葉でもありますので、今回はこの「頑張れ」をイタリア語では何と言うのかご紹介します。
イタリア語で「頑張れ」
イタリア語で「頑張れ」はフォルツァ(Forza)と言います。
発音の際は1番目の「フォ」の音に相手への渾身の想いを込めて、力強く発音しましょう。
イタリア語で「頑張れ」は「フォルツァ」がもっとも一般的ですが、他にも「頑張れ」にあたる言葉が実はたくさんあります。
「頑張れ」のバリエーション
アバンティ(Avanti)「進め!」
サッカーやマラソン、ロードレースの試合などで多く飛び交う言葉で、日本語の「進めー!」「前進前進―!」にあたります。直訳は「前へ」という意味なので、ドアをノックした時などにも「どうぞー!」という意味で言われることもあります。
ヴァーイ(Vai)「行け!」
こちらもスポーツ観戦時によく飛び交う言葉で、日本語の「行けー!」にあたります。マラソンやF1の応援などで、向こうから走ってくる選手や車の姿が見えた途端、沿道のイタリア人たちは一斉に「ヴァーイ ヴァーイ×1000!!」と手を叩きながら精一杯のエールを送りますので、試合中継の際は是非を澄ませてみてください。
また、スポーツ以外のシーンでも、この言葉を耳にする機会があります。
それはあの日本の大人気アニメ「姫ちゃんのリボン」です。「姫ちゃんのリボン」はイタリアでは、いまだテレビで再放送がされるほど大人気!
劇中では、主人公姫ちゃんの口癖「イケイケ、ゴーゴージャーンプ!」が「フォルツァ・フォルツァ・ヴァーイ・ヴァーイ・ジャンプ!(Forza forza, vai vai, jump!)」と訳されていますので、是非気になる方はテレビや漫画、動画でチェックしてみてください。イタリア版タイトルは『UN FIOCCO PER SOGNARE, UN FIOCCO PER CAMBIARE』です。
「〜を頑張って」
「ボンジョルノ(Buongiorno)」などでおなじみの「良い」という意味の「Buon(Buona)」というイタリア語を使って「~を頑張って(良い〇〇を)」ということも出来ます。
- ボン、ラボーロ(Buon lavoro)=「お仕事頑張って!」(直訳は「良い仕事を」)
- ボナ、フォルトゥーナ(Buona Fortuna)=「幸運を祈る」(直訳は「良い運命を」)
まとめ
イタリアでは、ご紹介したもの以外にも、日本人が応援や励ましのシーンで「ファイト!」と言うような感覚で「バモス!(スペイン語の頑張れ)」や「アーレ!(フランス語の頑張れ)」といった、外国語も使われています。
基本的には「フォルツァ」だけ覚えておけば、スポーツ観戦からお見舞いのシーンまで「頑張れ」とエールを送りたい時は十分事足りますが、是非語彙を増やして、より相手の心に響くエールを送りましょう!それでは今日も一日「フォルツァ!」。
★担当ライター:まこさん
★プロフィール:結婚をきっかけにイタリアに移住。ミラノ郊外で主婦業をする傍ら、週末は独身時代からの夫婦共通の趣味であった旅行を楽しんでいます。
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