こんにちは。チャオ。イタリア在住のまこです。
ここではみなさまに、イタリア語の縁起のいい言葉を品詞別にご紹介します!
ペットやお店の名前やSNSのハンドルネームなどにもおすすめ。是非楽しくご覧ください。
*ちなみに、イタリア語には男性名詞、女性名詞という概念が存在し、さらにそれらは「単数」なのか「複数」なのかによってどんどん語尾が変化していきます。今回は詳しい文法については割愛し、辞書に載っている形(男性名詞)にてご紹介します。
形容詞
【晴れ渡った】
Sereno(セレーノ)
セレーノは晴れ渡った、澄み切った、のどかな…といった雰囲気を表す形容詞で、景色だけでなく人の性格などを表す際にも使います。「晴天」を表す際も使うので、朝、天気予報で「セレーノ」と聞こえてくると、語の持つ響きの美しさも相まって思わず素敵な一日を期待してしまいます。
【青色(空色)の】
Azzurro(アズッロ)
アズッロの意味は「青色の(空色の)」という単純なものなのですが、イタリア人にとってこの色はとても大切な意味を持っています。というのも、アズッロは1961年にイタリア国家を果たした王家サヴォイア家のシンボルカラーだったからです。イタリアの国旗は「緑・白・赤」ですが、いまでもアズッロは緑・白・赤と同じかそれ以上に大切に扱われており、サッカーイタリア代表のユニフォームなど様々なシーンでイタリアのシンボルカラーとして登場します。
動詞
【勝つ・獲得する】
Vincere(ヴィンチェーレ)
「勝つ」という意味の他「獲得する(ゲットする)」といった意味もあるヴィンチェーレ。お店のキャンペーンやくじなどでもおなじみの動詞で、スーパーのレシートやアイスの棒などに「Hai vinto(あなたは勝ちました→当たり!)」と書いてあると思わず「ヤッター!」と叫んでしまいそうになります。
【生まれる】
Nascere(ナーシェレ)
どの国の人にとっても何かが「生まれる」ということはとてもおめでたい事ですが、キリスト教の総本山イタリア人のあいだでは、生まれるということは特におめでたい意味を持ちます。というのも、キリスト教において「命」とは神様から与えられた贈り物(ギフト)だからです。「生まれた」ということは、神様から「生きよ」と命じられたということ。それ故、とても縁起の良いことであり、赤ちゃんが生まれると日本以上に周囲を巻き込んで皆で新しい生命の誕生を祝います。
名詞
【四葉のクローバー】
Quadrifoglio(クワドリフォリオ)
イタリアでも四葉のクローバーは幸運の印とされており、レストランやホテルの名前でもよく使われます。四葉のクローバーを見つけたら枕の下に敷いて眠るとさらに運気がUPするとも言われていますので是非試してみてはいかがでしょうか!?
【てんとうむし】
Coccinella(コッチネッラ)
イタリアでテントウムシは聖母マリア様の使いで、幸運を呼び込み、病や災いごとなどの不幸を運び去ってくれると言い伝えられています。ゆえに、千羽鶴のようにお見舞いの品として関連グッズ(チャームなど)を渡したり、ポストカードに描いて渡したりすることもあります。
副詞
【素敵な】
Bene(ベーネ)
イタリア語の「ベーネ」は私たち日本人にも実は馴染みのある言葉。というのも、チャレンジなどの通信教育で有名な企業「Benesse」はこの「Bene(よく・素敵に)」と 「Esse(生きる・暮らす)」をつなげて前向きに人生を謳歌すること等を願って付けられた企業名だからです。文字通り「素敵な」言葉ですね!
【ついに】
Finalmente(フィナルメンテ)
英語のファイナル(Final)と同じルーツをもつ「フィナルメンテ」は「ついに」「やっと」といったポジティブな意味を持つ縁起の良い言葉です。テストが終わった時や試験に突破した時、憧れの人に遂に会えた時には是非この言葉を使ってみてください。もちろん初めてイタリアに来た際は空港で飛行機を降りた瞬間に是非「フィナルメンテー!(ついにイタリアに来たぞー!)」と一言お忘れなく★
まとめ
実はイタリア人は日本人と同じかそれ以上に迷信深い人が多く、これ以外にも縁起の良い言葉やアイテム(縁起の悪い言葉やアイテムも…)がたくさんあります。イタリアのドラマやアニメ、ポストカードなどからも色々な発見があるハズ。是非旅行や滞在の際にはイタリアの面白い迷信文化の数々を感じてみてくださいね!
チャオ!(バイバイ!)
★担当ライター:まこさん
★プロフィール:結婚をきっかけにイタリアに移住。ミラノ郊外で主婦業をする傍ら、週末は独身時代からの夫婦共通の趣味であった旅行を楽しんでいます。
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