世界中で遊ばれているじゃんけん。もちろんドイツ語圏でもよく知られています。ルールは日本と同じ。単語さえ覚えてしまえば、いつでもどこでも誰とでも遊ぶことができますね。
とくに子供たちには人気の遊びなので、ドイツ語を話す子供に会う機会がある方はぜひご覧ください。その際は、日本語のじゃんけんのやり方も教えてあげると楽しいかもしれません。
それではドイツ語のじゃんけんで使う単語とフレーズを紹介してきます!
グー・チョキ・パーをドイツ語で
【チョキ】
Schere(シェーレ)
「はさみ」はドイツ語で「Schere」。刃が2枚で一組なので複数形の単語です。
【グー】
Stein(シュタイン)
ドイツ語圏では、「石」を意味する単語がグーの役割になります。
【パー】
Papier(パピア)
「紙」はドイツ語で「Papier」。出すときは、日本のように指は広げず5本の指をぴったり揃えて出します。
【じゃんけん】
Schere, Stein, Papier(シェーレ シュタイン パピア)
「じゃんけん」の名称です。順番は違いますが、「グー・チョキ・パー」そのままの名前でシンプルですよね。
じゃんけんの時の掛け声
Schere, Stein, Papier!(シェーレ シュタイン パピア)
大人から子供まで使われている一般的な言い方で、日本と同じように3拍子のリズムをとります。手を出すタイミングは「パピア」の「ピ」のとき。タイミングに慣れるまでは、少し変な感じがするかもしれません。また、発音するときにも「ピ」に一番強いアクセントが置かれます。
Schnick, Schnack, Schnuck!(シュニック シュナック シュヌック)
こちらは、主に子供たちの間で使われている可愛らしい言い方です。それぞれの単語に意味はなく、単なる掛け声としてその音を楽しまれています。手を出すタイミングは、最後の「ヌ」の音のとき。
1, 2, 3(アインツ ツヴァイ ドライ)
「Schere, Stein, Papier」が少し長いフレーズなので、スピーディーにゲームがしたい場合はこちらもよく使われています。
その他にも、「Ching, Chang, Chong(チン チャン チョン)」という掛け声が使われたり、地域によって違いがあったりしますので、相手の言い方をよく観察してみると興味深いです。また手を差し出すまでは、手をグーの形に準備しリズムを取ります。こちらも日本のルールと同じですね。
あいこになったときの掛け声
ドイツ語にはあいこになったときのフレーズがありません。最初のフレーズを繰り返しましょう。あいこが続くと、初めは「Schere, Stein, Papier!」と言っていたのにいちいち発音するのが面倒なのか、いつのまにか掛け声が「1, 2, 3 !」に変わったりして少し面白いですよ。
まとめ
ドイツ語圏では、「グー・チョキ・パー」の3種類で遊ぶのが一般的です。もしかすると、子供たちの間では4つ目や5つ目の手の形が発明されて流行っているかもしれませんね。世界のじゃんけんには、5種類もの手の形を使い分けている地域があるそうです。いつもと少し違ったルールや掛け声でじゃんけんをしてみるのも、楽しいのではないでしょうか。
★担当ライター:Erdbeerenさん
★プロフィール:ドイツでの留学を経てスイスに引っ越しました。今は、ドイツとスイスの観光・語学・文化についてのリサーチと執筆活動をしています。
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