ここでは、これからドイツ語を学ぼうとしている人に向けて、ジャンル別にドイツ語学習難易度を解説します。是非、勉強時間の配分を決める際などに参考にしてみてください!
なお難易度は「★」が一番簡単で「★★★★★」が一番難しくなります。
スピーキング(★★)
きつく聞こえて、発音に濁点が多いと思われている(らしい)ドイツ語ですが、日本人には発音しやすい言語の一つではないかと思います。
簡単な理由:発音がカタカナで表しやすい
例えば、「アルバイト」という日本語。これはドイツ語で「仕事」を意味する「Arbeit」という単語に由来します。そして読み方は「アルバイト」。協調のアクセントは「ア」に置かれますが、カタカナで発音表記しても通じる発音になります。
難しい理由:ドイツ語特有の音(RやCH)やウムラウトがある
一方で、日本人には練習が必要な発音があるのも事実です。巻き舌もしくは口蓋垂ふるえ音で発音されるR。口はハ・ヒ・フ・ヘ・ホの形で、しかし空気だけを出すCH。またÜ、Ö、Äのようにアルファベットの上に点々のついたウムラウトが代表的です。聞きなれない発音でも、しっかり練習すれば必ず習得できます。
リスニング(★★★)
ドイツ語の発音、聞いたことがありますか? 地域によって多様な方言があるドイツ語ですが、ここでは標準ドイツ語とその話者について取り上げます。
簡単な理由:練習がしやすい
リスニングは自己学習がしやすいジャンルです。YouTubeやラジオ、CDなどの教材を有効に活用すれば、上達がぐんと早くなるでしょう。もちろん簡単なことではありませんが、勉強しやすいのが大きなメリットです。ドイツ語のリスニング上達に役立つ教材がたくさんあります。
難しい理由:文章を流れるようにつらつらと発音するので、単語を聞き逃しやすい
とくに標準ドイツ語の話者は早口で、一文を一息で話しているように聞こえてしまいます。また話し言葉は文法が崩れやすいので、文法を頼りに聞いていると迷子になってしまうかもしれません。
リーディング(★★★★)
絵本が有名で子供向けの教育本にも力を入れているドイツ。また有名な社会学や哲学の文献も原本はドイツ語で書かれていることが多いのです。気になる方はぜひ挑戦してみてください!
簡単な理由:文法通りで例外が少ない
ドイツ語の文法は複雑です。しかし規律を大切にするドイツ人のように、例外の数も少ないので読み物をする場合にはとても助かります。
難しい理由:一文が長くなりがち
文法用語で主文と副文というものがありますが、ドイツ語は副文が長くなりがちです。一文にいくつもの副文が組み入れてあることもしばしば。2~3行で一つの文章ということもあるので、読みにくくて頭が混乱してしまうかもしれません。もちろん、読みやすい小説やニュース記事もありますので、難しすぎると感じたらこちらの読み物から挑戦してみてください。
ライティング(★★★★★)
時と場合に合わせていろいろなスタイルの文章を書けるようになっておくと、とても役に立ちますよね。
簡単な点:文法通りで例外が少ない
リーディングのコメントに書いたように、ドイツ語は文法が分かりやすいので文章を組み立てるのがシンプルです。ドイツ語特有のÜ・Ö・Äなども、すぐに慣れることができるでしょう。
難しい理由:学習の段階が進むとライティング技術が必要
他言語もそうかもしれませんが、ライティングを上達させるには根気が必要です。文法や語彙力、表現力を身につけるにはやはり時間がかかります。文章の内容にもよりますが、論理的に的確に、そしてシンプルな文章がドイツらしいと感じられるようです。また、ライティングの勉強はリスニングと違って、第3者に協力してもらうことが大切ですよね。独学では習得しにくいジャンルという意味でも、この項目には星を5つ付けました。
まとめ
ドイツ語を第二外国語で勉強する日本人はたくさんいます。またサッカーや工業、建築、さらにはオーガニック商品にも力を入れているドイツに魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。興味のある方はぜひ学習を始めてみてくださいね。
★担当ライター:Erdbeerenさん
★プロフィール:ドイツでの留学を経てスイスに引っ越しました。今は、ドイツとスイスの観光・語学・文化についてのリサーチと執筆活動をしています。
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