みなさんもご存知の通り、ドイツ語はとても詩的な言葉です。有名なドイツ詩人も多いですよね。有名な詩に出てくるというわけではありませんが、今回は日常会話でよく使われている素敵なドイツ語表現をご紹介します。オシャレにコメントしたいときや状況に合わせて使ってみてください。
人生にまつわる素敵なドイツ語
Herzlichen Glückwunsch! (ヘルツリッヒェン グリュックヴンシュ)
どんな場面にも使える、「おめでとう」を意味するフレーズです。結婚、出産、誕生日、卒業など、人生の節目となるイベントがあるときに便利な一言になります。ポストカードやウェディングのカードにはいつもこのフレーズが書かれていますので、チェックしてみてくださいね。発音する際は、二つ目の単語の「リュ」が一番強く読まれます。
Alles Liebe!(アレス リーベ)
上のフレーズと同じ意味のお祝いの言葉です。ニュアンスとしては、こちらは「たくさんの愛がありますように!」となり、主に誕生日の人にかける言葉でもあります。
Zum Wohl!(ツム ヴォール)
「乾杯!」という掛け声です。同じ意味の「Prost!(プロ―スト)」がありますが、こちらはもっとカジュアルな場面で使っています。「Zum Wohl!」は直訳すると「健康を祈って」となり、レストランでワインやシャンパンを飲むとき、もしくは誕生日パーティーなどちょっとオシャレに乾杯をするときにぜひ思い出してみてください。
自然にまつわる素敵なドイツ語
märchenhaft(メルヒェンハフト)
ドイツと言えばメルヘン。大人になってもグリム童話が好きな方は多いのではないでしょうか。まさにそんなメルヘンな世界を目にしたとき、この言葉が使えます。可愛らしい旧市街を散歩したときや、森や川で美しい自然に出会ったときなど、思わず「メルヘンの世界みたいね」と呟いてしまうでしょう。発音では「メ」にアクセント置きます。
「メルヘンみたいだね」と文章として言うときは、以下のようになります。
Das ist märchenhaft. (ダス イスト メルヒェンハフト)
Mutter Erde(ムター エアデ)
日本語にもある「母なる大地」と同じです。荘厳な自然を見て感動したとき、温泉などに入って癒されたときなど、大地に包まれている感覚をもったらこの言葉を思い出してみてください。ちなみに、母が大地なら父はなんだ、と思われるかもしれませんね。実は父にはいくつかのバリエーションがあり、空だったり河だったり国だったり。会話の状況に合わせて使いまわしができる、おもしろいフレーズです。
愛にまつわる素敵なドイツ語
Ich liebe dich.(イッヒ リーベ ディッヒ)
「あなたを愛している」という文章で、家族間でよく使われます。プロポーズで使うような言葉なので、頻繁には使いませんし少し照れ臭いフレーズでもあります。恋人には、「Ich habe dich lieb.(イッヒ ハーベ ディッヒ リープ)」を言うことのほうが多いですね。こちらも「あなたが好き」という意味ですが、「あなたと一緒にいるのが好き」というようなニュアンスなので、少しカジュアルな表現として覚えておきましょう。
Schatz(シャッツ)
こちらは「宝物」という意味のドイツ語で、比喩的に「愛しい人、大切な人」を指すことができます。恋人や夫婦で、また自分の子供に対してもこの言葉で比喩する人が多いです。「Mein Schatz(マイン シャッツ)」といえば、「私の愛しい人、私の大切な人」となります。
まとめ
今回のテーマでは、少し特別なドイツ語をご紹介しました。使う場面は限られますが、どれも実用的なフレーズばかりですので、覚えてみてくださいね。
★担当ライター:Erdbeerenさん
★プロフィール:ドイツでの留学を経てスイスに引っ越しました。今は、ドイツとスイスの観光・語学・文化についてのリサーチと執筆活動をしています。
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