こんにちは。チャオ。イタリア在住のまこです。
ここではみなさまに、有名なイタリア語のフレーズの数々をご紹介します!
日本語や英語では既におなじみのものもたくさん出て来ると思います。それらがイタリアでは何と言われているのかも、合わせて楽しみながらご覧ください。
地方・地域にまつわるフレーズ
【ナポリを見てから死ね】
Vedi Napoli, e poi muori.(ヴェーディ・ナポリ・エ・ポイ・ムオーリ)
美しすぎる海の街、ナポリを形容することわざ。
【ローマは一日にしてならず】
Roma non fu fatta in un giorno.(ローマ・ノン・フ・ファッタ・イン・ウン・ジョルノ)
小さな日々の努力なしに、大きなことはなし得ないという意。
【全ての道はローマに通ず】
Tutte le strade portano a Roma.(トゥッテ・レ・ストラーデ・ポルターノ・ア・ローマ)
どんな経路を辿ったところで、最終的には真理に行き着くという意味。古代ローマ帝国全盛の時代、世界各地からの道がローマに通じていたことから生まれたことわざ。
【郷に入っては郷に従え(ローマではローマ人のように振る舞え)】
Paese che vai, usanza che trovi(パエーゼ・ケ・ヴァーイ ウザンザ・ケ・トローヴィ)
日本語の「郷に入っては郷に従え」は英語では「ローマに行ったらローマ人のように振る舞え(When in Rome do as the Romans do.)」と言いますが、イタリアでは「行く土地ごとに、その土地の慣習がある)」と言う意味の語を使い、「ローマ」という単語は登場しません。
オペラ・映画にまつわるフレーズ
【誰も寝てはならぬ】
Nessun dorma(ネッスン・ドルマ)
ジャコモ・プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の曲中のフレーズ。トゥーランドットはオペラに詳しくない方もフィギュアスケーターの荒川静香さんや宇野昌磨さんが名演を披露した際に使用した曲としてご存知の方も多いのではないでしょうか?
演技中にかかる曲は歌詞が入っていませんが、オペラでは「ネッスンドルマ~」というこちらのフレーズから曲が始まります。
【世の中全て冗談さ】
Tutto nel mondo è burla(トゥット・ネル・モンド・エ・ブルラ)
「椿姫」「アイーダ」といった名作を生み出したイタリアの大オペラ作曲家ジュゼッペ・ヴェルディが晩年に仕上げた「ファルセット」という作品の中で残した名言です。
【美しい夜】
Bella note.(ベラ・ノッテ)
ディズニー映画「わんわん物語」の主題歌「ベラ・ノッテ」。劇中で一番ロマンチックなシーンでかかるこの曲はイタリアでもファンが多いです。ディズニーファン・映画ファンの方にはおなじみのフレーズかもしれませんね!
偉人たちにまつわるフレーズ
【それでも地球は動く】*ガリレオ・ガリレイ
E pur si muove.(エ・プル・シ・ムオーヴェ)
【知るだけでは不十分である。活用しなければならない】*レオナルド・ダ・ヴィンチ
Conoscere non è abbastanza; bisogna mettere in pratica.(コノーシェレ・ノン・エ・アバスタンザ・ビゾンニャ・メッテレ・イン・プラーティカ)
【ブルータス、お前もか!】*ジュリアス・シーザー
Anche tu! Bruto, figlio mio!(アンケ・トゥ ブルト フィーリオ・ミオ)
日常会話でよく使われるフレーズ
【乾杯・お大事に】
Salute.(サルーテ)
「健康」という意味のイタリア語「サルーテ」は「カンパーイ!」という掛け声のイタリア語版です。また、くしゃみをした人などにかける「お大事にね!」といった意味もあります。
【オオカミの口の中へ!(命がけで頑張れ・グッドラック)】
In bocca al lupo.(イン ボッカ アッ ルーポ)
「オオカミの口の中へ(飛び込め)」という、なんとも面白いイタリア語のフレーズ。日本語の「健闘を祈る」や英語の「グッドラック」といったフレーズと同じように用いられ、試験に向かう人になどによくかけられます。
【甘い人生】
Dolce vita.(ドルチェ・ヴィータ)
「ドルチェ・ヴィータ」はイタリア人の人生のモットー。日本語にすると少々重たげな印象がありますが「ハッピーライフ」くらいの気軽なニュアンスを持つフレーズなので、日常会話の中でもよく出てきます。
まとめ
ご紹介したフレーズの数々はあまりに有名であるがゆえに、日常会話の中でも頻繁に登場する他、ポスターやCM、スポーツの横断幕などに書かれていることもあります。
是非イタリア旅行に来た際は街歩きの際に注目してくださいね!それではチャオ!(バイバイ!)
★担当ライター:まこさん
★プロフィール:結婚をきっかけにイタリアに移住。ミラノ郊外で主婦業をする傍ら、週末は独身時代からの夫婦共通の趣味であった旅行を楽しんでいます。
こちらも合わせてどうぞ!