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アメリカでのチップの相場と払い方を徹底解説!

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★担当ライター:エレンさん
★プロフィール:日本の高校を卒業後、レイクランド大学ジャパンキャンパスにて準学士号を取得し英語力を向上、その後アメリカのペンシルバニア州立大学にて教育政策学を専攻。留学中から交際を続けていたアメリカ人男性と大学卒業後に国際結婚し、現在はニューヨークにてオンラインビジネスを起業

 

アメリカでは、レストランやホテルなどでサービスを受けた時など、チップを支払う場面が多くがあります。

 

日本人には馴染みのない習慣なので、チップの払い方や、どういう場面でいくら払うべきなのかなど、不安がある人も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、アメリカでのチップ制度について徹底解説いたします。

 

 

そもそもなぜチップを払う必要がある?

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日本では職業の種類に関わらず、全ての労働者に国が定めた最低賃金以上を支払われる権利があります。アメリカでも最低賃金は設定されていますが例外があります。それがサービス業の労働者です。

 

アメリカでは、チップの支払われないサービス業以外の一般労働者の最低賃金が時給7~12ドルなのに対して、ウェイターなどには時給2ドル程度しか払われません。その代わり、サービス業の労働者は自分が提供したサービスの質に合わせてチップを受け取ることが出来ます。なので、日本人やチップ制度のない国の人たちがアメリカでチップの出し惜しみをすると、低い時給で働いている人たちは非常に困ってしまうのです。

 

日本人はチップがなくても良いサービスを提供するのが普通という文化ですが、アメリカではチップ制度こそが、労働者が良いサービスを提供するためのインセンティブなのです。

 

どのタイミングで、誰に、いくら払うべき?

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サービス業といっても様々な種類のものがありますが、アメリカで一般にチップを払われるべきだと言われる職業は以下の通りです。

 

  • レストランやバーのウェイター: 会計時に食事代の15~20%
  • タクシー運転手: タクシーを降りる時に運賃の15~20%
  • 高級ホテルの清掃員や部屋案内係: サービスを受けた後に1~2ドル
  • 美容師やサロンの技術者: 料金の15~20%
  • ピザなど出前の宅配人: 料金の10~15%

 

これらのチップは状況によって現金で手渡しする場合とレシートなどに記載してカード払いする場合があります。それぞれの払い方を見ていきましょう。

 

カード払いの場合

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アメリカはクレジットカード社会なので、数ドルの小額な支払いでもカードを使えます。カードでチップを払うには色々と方法があるので、それぞれ解説していきます。

 

まずは一番複雑な、レストランでチップを払う方法ですが、食事が終わったら席についたまま、ウェイターに「Can I have the check?」などと言います。ウェイターがお会計の伝票を持ってきてくれるので、伝票にクレジットカードを挟み、ウェイターに返します。

 

しばらくするとウェイターがカードと下記の参考画像の様なレシートを2枚持ってきてくれます。1枚はお店に渡す用で、もう一枚は「Customer」などと書いてある自分の保管用です。お店に渡す用のレシートの料金の下に「Tip」などと書かれた空欄があるので、そこに料理の合計金額の15~20%の金額を書き込み、さらにその下の欄にそれを足した合計金額を書き込みます。サービスがひどかった場合は10%程度で構いません。 

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why you should regularly check your credit card payments #amex - Rodrigo A. Sepúlveda Schulz

 

書き込んだら自分のカードをしまってお店に渡す用のレシートをテーブルの上に置いて、そのまま店を出ます。これでチップの支払いは完了です。

 

ちなみに、カードを預けた際はお店はカード番号等の情報を控えるだけで、その時点ではまだ代金の最終引き落としはされません。お客さんがチップ金額をレシートに書きお店を出た後に、チップと代金の合計金額を、控えてあったカード情報から引き落とします。

 

タクシーでカード払いの場合は、支払いの前に運転手にチップの額を口頭で伝えれば、その額を上乗せした額をカードから自動で引き落としてくれます。

 

美容院やサロンでもレストランと同じように、お会計時にクレジットカードを渡し、渡されたレシートにチップの額を書き込み、そのレシートを置いて店を出ます。

 

ピザの宅配などをカードで払う際は、オンラインでオーダーをする際にあらかじめチップ金額を書き込むことが出来ます。この時の注意ですが、オンラインでチップを払うと、例え宅配員が来るのが遅かったり、態度が悪かったりしても、後からチップの額を減らすことが出来ません。ですのでリスクを取りたくない人は、出前では現金でチップを払うことをオススメします。

 

現金手渡しの場合

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次に現金でチップを払う場合についてですが、基本的にどの場合でも現金でチップを支払うことは可能です。ただ、高級ホテルの清掃員や部屋を案内してくれたスタッフへ渡す場合などでは、現金のみでしかチップを払うことが出来ません。この場合のチップの払い方を見ていきましょう。

 

高級ホテルなどでは、スタッフが室内まで荷物を運んで案内してくれますが、その場合は部屋に入って説明が終わった時点で、本人に直接1ドル手渡します。この際1ドル札を軽く2つ折りか3つ折りにして渡すとスマートです。

 

ホテルでは毎日シーツやタオルなどを交換して部屋を掃除してくれますが、この場合も現金でベッドの枕元などに1ドルを置いておきます。この際封筒などに入れる必要はなく、紙幣を裸のまま目立つ場所に置いておきます。逆に現金をわかりやすい場所に放置して部屋を出てしまうと、清掃員がチップと間違えて持っていってしまう場合があるので気をつけましょう。

 

レストラン等で現金でチップを支払う場合は、クレジットカードを挟んで渡すのではなく、伝票を受け取った時点で、料金にチップを上乗せした額の現金を伝票に挟んでテーブルの上に置き、そのままお店を出ます。

 

タクシー運転手にはタクシーを降りる時、そして出前の宅配員には食べ物を受け取った時に、チップの金額分だけ現金を手渡しします。なお、バスの運転手にはチップは支払いません。また通常の荷物などの宅配員にもチップを払う必要はなく、食べ物の出前をとった時にだけチップを払います。

 

これ以外でも、何か特別なサービスをしてもらって感謝の気持ちを表したい時などは、相手の職業に関わらずチップを手渡しすることが出来ます。アメリカでは日常的にチップを払う機会が多いので、マネークリップなどに1ドル札を沢山挟んで携帯する人が多いです。

 

まとめ

色々とルールが多いチップ制度ですが、チップを払う必要があるのは上記に記載した場面がほとんどです。金額も15%などきっちり計算する必要はなく、いいサービスを受けたと思ったら少し多めに、ひどいサービスだったと思ったら少なめに払う、くらいの気持ちで大丈夫です。

 

日本ではサービス業の方々にチップを払うことがないので、初めのうちは抵抗があるかもしれませんが、相手への感謝の気持ちだと思って快くチップを払うようにしましょう。

 

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