ここではイタリア語を勉強する皆さまに、「じゃんけんで使う単語とフレーズ」を解説します!日本と似てる!?それとも全然違う!?是非文化の違いを感じ取ってみてください!
グーチョキパーをイタリア語で
Sasso(サッソ)=グー
イタリア語でグーは「石」を意味する「サッソ」といいます。
Forbici(フォルビチ)=チョキ
イタリア語でチョキは「はさみ」を意味する「フォルビチ」といいます。はさみは刃が二枚あるので複数形のフォルビチを使うのが一般的ですが、単数形の「フォルビチェ(Forbice)」を使う人もいます。
Carta(カルタ)=パー
イタリア語でパーは「紙」を意味する「カルタ」といいます。
【じゃんけん】
【Morra cinese (モッラ・チネーゼ)
イタリア語でじゃんけんは「モッラ・チネーゼ(Morra cinese)」といいます。直訳は「中国のゲーム」。じゃんけんの起源が中国に由来することから付けられた名前ですが、日本のアニメや漫画などでよくじゃんけんをする光景が流れるため、じゃんけん=日本文化だと思っているイタリア人もたくさんいます。
じゃんけんの時の掛け声
イタリアの「じゃん・けん・ぽん!」の掛け声は何種類かあります。主なものを3つご紹介します。
モー・ラー・チー・ネー・ゼッ!
まずは「じゃんけん」を意味するイタリア語を利用した掛け声です。
「モーラーチーネー」と言いながら、利き手で作った握りこぶしを横にぶんぶんふって「ゼッ!」と言ったときにじゃんけんをする人と、「モーラーチーネー」と言いながら握りこぶしを、利き手と逆の手のひらにポンポン叩いて(「なるほどね!」「ひらめいた!」と言った時などにするジェスチャーと同じです)「ゼッ!」と言ったときにじゃんけんをする人が多いです。
「モーラー・・・」と長音が続くので、スローペースでじゃんけんをしたい幼児~小学校低学年くらいまでの子供たちはこの方法でじゃんけんをすることが多いです。
カルタッ・フォルビチッ・サッソッ!
2つ目は「紙・はさみ・石」のイタリア語を利用した掛け声です。「カルタッ」と言った瞬間にじゃんけんをする人と「カルタッフォルビチッ」と言いながら先ほどと同じ要領で、利き手で音頭を取って「サッソッ!」でじゃんけんをする人が一般的。
促音が続くので「モーラー・・・」よりも、テンポよくじゃんけんをしたい時や大人同士がじゃんけんをする時はこちらを使うことが多いです。
サッソッ・カルタッ・フォールビチッ!
3つ目は「石・紙・はさみ」の順番で掛け声をかけ「フォールビチッ!」でじゃんけんをするパターンです。1番目よりもテンポよく場面展開するものの、2番目よりは「フォールビチッ」の単語が長い分、ほんの少しだけ何を出そうか考える猶予が与えられる為、子供から大人まで広く一般的に使われる掛け声です。
その他
ウノ・ドゥエ・トレッ(1・2・3)
といったりする人もいます。
あいこになったときの掛け声
「あいこでしょ!」の掛け声はないので、決着がつくまで永遠に先の3つの掛け声をリピートし続けるのがイタリア流です。
テンポよく場面運びをしたい場合は「カルタッ」「フォルビチッ」「サッソッ」で1回1回あいこをしていくことも多いです。
まとめ
いかがでしたか?「ぐー・ちょき・ぱー」を「石・はさみ・紙」と表現するあたりは日本人と感覚が似ているとお感じになったのではないでしょうか!?
なお、イタリアでは日本のアニメが大人気!テレビや漫画でじゃんけんのシーンが出てきた時は、ドラえもんやドラゴンボールがイタリア語で「カルタッ・フォルビチッ・サッソッ」と言いながらじゃんけんをしています。
旅行などでイタリア語の漫画・DVDを手に取る機会があったら、是非チェックしてみてくださいね!チャオ!(バイバイ)。
★担当ライター:まこさん
★プロフィール:結婚をきっかけにイタリアに移住。ミラノ郊外で主婦業をする傍ら、週末は独身時代からの夫婦共通の趣味であった旅行を楽しんでいます。
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