★担当ライター:ジャカルタさん
★プロフィール:ハリウッド俳優イライジャ・ウッドに憧れて、大学で英語を猛勉強。語学好き。現在夫とともにインドネシアのジャカルタに在住し、インドネシア語を学びながら、日々新しい発見を楽しんでいます。
レストランでの食事は大きな旅行の楽しみです。美味しい食事をした後は、出来ればスマートにお会計したいですよね。今回は、インドネシア語でお会計を伝える表現をご紹介したいと思います。
- 最も一般的な表現は?
- インドネシア語で店員さんを呼んでみよう
- インドネシア語で「お会計」は「ボン」?
- 混乱を避けるためにジェスチャーを使おう
- その他異なるニュアンスの「お会計お願いします」
- チップはどうしたらいい?
- まとめ
最も一般的な表現は?
ズバリ、一番通じるフレーズは、
「ミンタ ビル(Minta bill)」です。
インドネシア語では、英語をおり混ぜる表現が日常的に使用されていますが、ビル(Bill=請求書)もそんな単語の一つです。
ただし、紛らわしいことに、インドネシア語でビールのことを同じく「ビル(Bir)」と言いますので、お酒を飲みながら食事していた時には、ちょっと注意が必要です。
お会計が欲しくて、「ミンタ ビル!」とお願いしたのに、また、並々注がれたビールがやって来た…なんて笑い話があります。
インドネシア語で店員さんを呼んでみよう
インドネシアでは、テーブル会計が一般的です。お会計の時は、店員さんに声をかけ、請求書をお願いする必要があります。
日本では、「すみません」などと声をかけることが多いですが、インドネシア語では、敬称で呼びかけるのが一般的です。
「若い男性、お兄さん」を表す、「マス(Mas)」、
「若い女性、お姉さん」を表す、「ンバッ(Mbak)」と呼びかけてみましょう。
地域によって差があり、例えばリゾート地バリでは、男性に対して「ブリッ(Bli)」、女性に対して「ンボッ(Mbok)」を使います。
インドネシア語で「お会計」は「ボン」?
少し混乱を招くかもしれませんが、実はお会計を表す、最も正式なフレーズは、「ミンタ ボン(Minta bon)」です。
ほとんどの教科書では、この「ミンタ ボン」を「=お会計お願いします」として紹介していると思います。ただ気をつけたいのが、このフレーズ、日常会話ではあまり通じません。
言葉の意味としては、
- ミンタ(Minta)= 〜をお願いします、〜をください
- ボン(Bon)= 伝票
ですから、根本的な言葉の意味は合っているのですが、実はこの「ボン」、昔ながらの手書きの伝票のことなのです。
インドネシアでも、レジや電子伝票が主流になって来ていますから、この言葉をレストランで使うと、馴染みの店で「つけといて〜」というようなニュアンスになってしまいます。
店員さんが怪訝そうな顔をするワケです。
混乱を避けるためにジェスチャーを使おう
ジェスチャーを使用するのが、最も一般的です。
「ミンタ ビル(Minta bill)」と声をかけながら、空中でペンを持ちサインをするような動きを見せましょう。
このジェルチャーは、広いレストランなどで、声の届かない距離にいる店員さんに、お会計の意思を伝えるときにも有効です。
その他異なるニュアンスの「お会計お願いします」
「支払う(bayar)」という単語を使った、「マウ バヤール (Mau bayar)」や、
「(食事が)終わったよ」という意味の、「スダ スルサイ(Sudah selesai)」も会計の意思を伝えることが出来、誤解の少ない表現です。私はこちらのフレーズを使うことが多いです。
Mau : 〜したい
Bayar: 支払う
Sudah : 既に〜した
Selesai: 終わる
語尾に「ヤ(ya)」をつけると、ちょうど日本語の「〜だよ」のように、柔らかい表現になるので、少しこなれた感じを出したい方は使ってみるといいと思います。
「マウ バヤール ヤ〜(Mau bayar ya)」、「スダ スルサイ ヤ〜(Sudah selesai ya)」
チップはどうしたらいい?
海外で気になるチップの習慣ですが、インドネシアでは基本的には必要ありません。
外国人向けのレストランでは、サービス料金として会計に含まれていることがほとんどです。
まとめ
インドネシアの方は、横柄な物言いや、傲慢な態度を嫌います。
レストランなどでサービスを受けた際には、笑顔で、「テリマ カシ(Terima kasih、=ありがとう)!」と、感謝の気持ちを伝えることが一番大事です。
インドネシア語はなかなか馴染みのない言語ですが、現地に行った際は、ぜひ、使ってみてください。外国人が少しでもインドネシア語を話すと、現地の方はとっても喜んでくれますよ。
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