私たちは普段から、家族や、友人に「頑張れ」と言って励ましたり、時には励ましてもらったりしますが、お隣の国、韓国では「頑張れ」は何といっているのでしょうか?
日本と同じように1つだけかと思いきや、なんと!!2種類もあるんです。では、さっそく、どのように2種類を使い分けているのか見てみましょう♪
힘내(ヒムネ)
1つ目は、こちらの힘내(ヒムネ)です。初めて聞いたという方も多いかもしれません。
まず、「힘(ヒム)」というのは「力」を意味していて、「出す」という意味の「내다(ネダ)」を命令形にした「내」を合わせて「力を出せ」=「頑張れ」という意味で使っています。
では、どういう場面で使うのでしょうか?
相手にとって、何か良くない事がある時に、慰める気落ちを込めて「頑張れ」と言う時に、힘내(ヒムネ)を使います。
화이팅(ファイティン)
そして2つ目は、K-POPアイドルが、よくNHKのハングル講座で言っている、この言葉「화이팅(ファイティン)」です。
日本語でも「ファイト!」と言いますよね?韓国語も日本語とほぼ同じですが、韓国語では、「화이팅(ファイティン)」と少し発音が異なります。発音が異なるのは、この「화이팅(ファイティン)」だけでなく、他にもSNSで有名な「フェイスブック」を韓国語では「페이스북(ペイスブック)」と発音します。Fの音がなぜかPに変化してしまうんです!
最初は何を言っているのか聞き取れない時があるかもしれませんが、この「フェイスブック」以外にも、発音が異なる英単語が韓国語にはたくさんあるので、少しずつ慣れて覚えていくことも楽しいかもしれません。
では、この「화이팅(ファイティン)」は、どういう場面で使うのでしょうか?
試験や試合など、何かイベント事を控えている人に対して「頑張れ」と応援する時に、화이팅(ファイティン)を使います。
日本語では、「頑張れ」という意味で使う言葉は、1つしかないため、2つの言葉をどのように使い分けたらいいのか分からないと感じる方も多いと思います。
使い分ける際のコツとしては、1番と2番を比較すると、相手の状況によって使い分けていることが分かるかと思います。
最初はなんとなくでもいいので、ドラマや映画などを見ながら、どのように使い分けているのかチェックしてみると勉強になるかもしれません。
尊敬語の注意点
また、ここで注意点があります。
韓国語は、日本語と似ている部分(例えば、文法や単語など)が多いことは、ご存じの方も多いと思いますが、韓国語にはそれ以外にも、似ている部分があります。
それは、敬語や謙譲語、タメ口と分かれていることです。
ここでは、힘내(ヒムネ)と화이팅(ファイティン)は、タメ口なので、家族や友人に対して励ます時に使うようにしてください。
では、さらにレベルアップして、尊敬語も一緒に覚えてしまいましょう!
目上の方を励ます際、日本語では「頑張れ」よりも「頑張ってください」と少し丁寧な表現になりますよね?韓国でもこの感覚はほぼ同じです。
- "힘내세요(ヒムネセヨ)"
-
"화이팅하세요(ファイティンハセヨ)"
なんだか、さっきより単語が少し増えてないか?と感じた方、正解です!
よく皆さんが「ください」という意味で、よく耳にする韓国語がありますよね?そう!! "주세요(ジュセヨ)"です。
この"세요(セヨ)"を語尾にくっつけることで丁寧な表現に変身しちゃうんです!語尾にくっつけるだけでいいので、とても便利ですよね!
まとめ
힘내(ヒムネ) と화이팅(ファイティン)の違いを理解して、韓国に行かれた際は、ぜひ「힘내(ヒムネ)」と「화이팅(ファイティン)」を相手の状況に合わせて使い分けてみてください♥
★担当ライター:マシマロさん
★プロフィール:大学では英語を学び、現在は英語圏、韓国に留学する学生ならびに来日留学生の支援をする仕事をしている。
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