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『なぜ日本人の英語力は低いのか?』はい、ちゃんと理由があります。

 

こんにちは!

 

海外大好きひつじ。です。

 

「日本人の英語力は低すぎる」

 

日本人と英語の話題になると必ずと言って良いほど顔を出すこのフレーズ。

 

確かに日本人は英語が苦手です。がしかしそのことに対し全くネガティヴになる必要はないですし、むしろ胸を張って良いくらいだと僕は思います。

 

今日は「日本人が英語が苦手な理由」と「英語が苦手なことは悪いことじゃないんだ」というお話をしたいと思います。

 

 

そもそも日本人の英語力は本当に低いのか

そもそも日本人の英語力は本当に低いのか?

 

2016年に行われた世界最大の英語能力ランキングによると、対象の72ヵ国中35位。能力レベルは「低い」という結果です。

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www.efjapan.co.jp

半分よりも上位に位置してはいますが、日本より下位の国はいわゆる「後進国」が並び、経済規模も教育レベルも日本より遥かに下回ります。そしてこのランキングにおいて日本は先進国最下位でもあります。

 

確かにこの結果を見ると日本人は英語力は低いと言って良いかと思われます。

 

先進国であり、教育レベルも高いはずの日本がなぜこんなに低い順位なのかを考える前に、まずは上位に位置する国はどんな国なのか見ていきましょう。

 

上位3カ国の英語力

この英語力ランキングの上位3カ国は、

  • オランダ
  • デンマーク
  • スウェーデン

どれもヨーロッパの国々ですね。

これらの国の母国語は共通して「ゲルマン語派」に分類されます。

 

いきなり「ゲルマン語派」ってなんやねん、という話ですが、古い時代ヨーロッパには「ゲルマン祖語」という古い言語があり、そこから細分化し、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語などに分化していきました。

 

そして肝心の英語もこの「ゲルマン語派」に含まれます。要はこの上位3カ国の母国語は英語の兄弟なわけです。

 

そう考えるとこの3カ国の英語力が高いのも正直驚きはないですよね。

 

日本人が英語を勉強するより、ずーーーっと簡単に英語をマスターすることができるはずです。日本人が韓国語を学ぶ、あるいは韓国人が日本語を学ぶくらいの感覚だと思います。

 

 この母国語の影響により、外国語の習得が容易になる現象を『正の言語転移』と呼びます。


この記事で言語転移に関してわかりやすく書きました。

www.thaislife.com

 

そもそもこの上位3カ国のヨーロッパ人には最初からでかすぎるアドバンテージがあるのです。

 

それでは地理的にも言語的にも近い、アジア中では日本の順位はどうなっているのでしょうか。見ていきましょう。

 

日本人の英語力はアジア19カ国中、10位

上位10ヵ国はこんな感じ。 

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この内、上位4カ国「シンガポール」「マレーシア」「フィリピン」「インド」は長い歴史の中で、英国や米国に国を統治された経験があり、英語が公用語となっています。生活レベルで英語が必要なこれらの国々が英語が上手なのは当然のことかと思われます。

 

でもそんな中、5位の韓国はすごいですね。英語圏の国に統治された経験もなく、公用語が英語でもないにも関わらず、アジアで5位という結果は、英語教育に力を入れている賜物だと思われます。

 

一方の日本はというと、ベトナムやインドネシアよりも下位という結果。

これはどういうことなんでしょう。

 

ベトナムやインドネシアの国々は労働力が安く、欧米の企業がたくさんの生産工場を持ち、多くの現地人が欧米企業の工場で働くこととなります。英語能力の高さが入社の可否や昇進に大きく影響してくるでしょう。彼らにとって英語が話せるということが、そのまま生活に直結するわけです。

 

では日本は?数多くの外資系企業の拠点が日本にはありますが、ベトナムやインドネシアなどの発展途上国の様に生産工場があるわけではありません。そしてどちらかと言えば日系企業がこれら途上国に生産工場を持っています。

 

つまりベトナムやインドネシアの人々とは異なり、日本人にとって英語は話す必要のないものなのです。いやむしろ、途上国に生産工場をたくさん持っていることを考えると、外国人が日本語を話す必要があるくらいなのです。実際日本が生産工場をたくさん持つタイでは、日本語の需要は非常に高く、英語に次いで人気の言語となっています。

 

日本は未だ世界第3位の経済大国であり、世界への存在感は大きく、それと同時に日本語の存在感も大きいのです。

 

日本人と英語

日本では英語が話せなくて生活に困ることは今現時点で皆無だと言えます。

 

が、フィリピンや、インドではそうもいきません。フィリピンの学校教育は小学校から国語と歴史の授業以外は英語で行われるケースがほとんどですし、街の看板や広告、選挙ポスターなど、目に入るほとんどは英語で表記されています。また映画館でアメリカの映画を見ようと思えば、「吹き替えなし・字幕なし」ものばかりです。

 

日本でそんな状況考えられますか?ありえませんよね。

 

これは英語という言語に日本語の力が負けていない証拠だと言えます。

 

何千年という長い時間をかけて先代達が作り、磨き上げ、連綿と受け継いできたた言葉を今もこうして、色々な場面で使うことができるんです。

 

まとめ

日本人が英語が話せないのにはちゃんとした理由があります。結果だけを見て、ひとまとめに「日本人は英語が下手だ」と自虐的になる必要はありません。むしろ英語ができないこと、日本語だけで生活できることにもっと誇りを持つべきです。外国人が日本に来て「日本人は英語が話せない」と言われても、「当たり前でしょ、ここは日本なんだから」というくらいの気持ちで良いんです。だって日本という国の、日本語という言語の力が英語に負けてない証拠ですから。

 

おわり。

  

★担当ライター:ひつじ。

★プロフィール:記事を書くのが大好き。ブログのない人生は考えられないほど、ブログが好き。最近では世界各国に住むライターと協力し、海外記事作成に取り組み中。

 

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