以前どこかで日本人にとっての言語習得難易度ランキングを見ました。
結果は以下の通り。
1位:アラビア語
2位:ロシア語、タイ語
3位:英語
4位:中国語
5位:韓国語
※1位が一番難しく、5位が一番簡単。
一番簡単なのは、韓国語。韓国語は日本語と文法がかなり似ているらしい。語順や助詞の使い方が日本語と同じみたい。
次に簡単なのが中国語。中国語学習者に英語と中国語を比べてもらったら、やっぱり中国語の方が簡単と言っていた。何故か聞いたら、「動詞が英語みたいに格変化しないから」だって。確かに英語学習者としては三人称単数とか、動詞の過去・過去分詞形とか覚えるのがとっても大変。この辺りがなくなったら、英語の学習はもう少し楽だと思う。それから、英語の様に、発話された単語同士がつながらないから、リスニングの面でも英語ほど難しくはないとも言ってた。
学習者の多い英語は、第3位。日本人にとって英語は難しくもなく、簡単でもなく、って感じですかね。文字を覚えたりするのはすごく簡単だけど、日本人にとって英語の文法は特に馴染みがないから、この点では英語学習は大変だと思う
さて我らがタイ語は第2位。英語より難しい位置にありますね。タイ語は文法、リスニングはそこまで難しくないというのが僕の今の感想。じゃあ何がタイ語学習を難しくさせているのかというと、文字と発音(声調も含めて)の学習。タイで仕事をしているとタイ語を話せる日本人はいるけど、文字が読める日本人ってほとんどいない。それから発音が難しい。似たような音の単語が無数にあり、それを少しの母音の変化や声調の変化で区別しているから、これをネイティヴに正確に伝わる様に発音するのは簡単じゃない。1年たった今でも「病院」(roong phayaa baan)が一度で通じたことがまだ一回もない(笑)でも文字を覚えれば、発音や声調も覚えることになるから、タイ語の上達にはやっぱり文字のマスターが外せない。
最後はアラビア語。ごめんなさい、アラビア語は今まで全く接点がないので、ノーコメントで。でも見るからに難しそうですよね。文字が蛇にしか見えない。見た目は難しそうだけど、学習したら意外と簡単、って訳ではなく、本当に難しいんだから、嫌になっちゃうね。
ちなみにこれは日本人にとっての言語習得難易度ランキングです。よく「何語が世界で一番難しいの?」みたいな質問があったりするけど、それはその人の母国語次第というのが答えでしょう。例えば、日本人にとって韓国語は一番簡単な外国語だけど、アメリカ人にとったら、文法が全く違うから難しいはずだし、中国語にしても、日本人は同じ漢字圏だから漢字を覚えるのはそこまで苦労しないだろうけど、アメリカ人にとったらとても骨の折れる作業だと思う。逆にドイツ人にとったら、文構造が近く、言語的に同じルーツを持つ英語をマスターするのは、日本人と比較して容易なはずだ。だから「何人にとって」という前置きもなく、世界で一番難しい言語を決めるのは無意味だと思う。
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