ひつじ編集長の海外ラ・ボ!

★年齢・性別 26歳・男 ★主に書く記事 英語、タイ語、海外、旅のこと ★好きな国 タイ&インド ★略歴 大学生時代、アジアをバックパッカーで放浪し、卒業後は1年半のタイ駐在を経験。現在は世界中の文化・言語を扱うメディアを運営する、自称編集長。 ★尊敬する人達 ・沢木耕太郎/小説家 ・加藤直徳/元TRANSIT編集長 ・本田圭佑/サッカー日本代表 ・大木伸夫/ACIDMAN ギターボーカル

ひつじ編集長。の海外ラボ!

突如完璧な文法で話し始める赤ちゃんーインプットだけで言語は習得できるか?

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 2017年1月29日、タイのスパゲッティハウスにて夕食を食べながら書き、その後ずっと眠っていた記事を公開。

 

サワディーカップです。

 

英語を勉強している人も、そうじゃない人も多分一度は耳にしたことがある「スピードラーニング」。だいぶ昔に流行ったやつですが。「聞き流すだけで英語がペラペラになる」という謳い文句と、石川遼君で一時期とても有名になりました。

 

しかし、そのあとは「聞くだけで英語を話せるようになるわけない」と、その効果に対してたくさんの疑問が投げかけられました。

 

実はインプットだけで外国語が話せるようになるかは、結構まじめに研究されていましたので、今日はその真偽のほどをこちらの書籍を参考にして、シェアしたいと思います。 

 

世界には聞くだけで完璧な文法で話し始める赤ちゃんがいる?

普通赤ちゃんは「なん語」(「あ〜」、とか「バブー」みたいな所謂あかちゃん言葉)を話し始め、だんだんとちゃんとした文法や発音で話すようになっていきます。でも、世界にはこういった「なん語」を全く話すことなく、いきなり完璧な発音、文法で話し始める赤ちゃんが世界には一定数います。

 

例えば、ある赤ちゃんは1歳、2歳と全く話さず、お母さんが心配していると、ある日いきなり「お母さん、今日は夕日が綺麗だねえ」と話すことがあるケースが結構あるそうなんです。

 

話す練習を全くしていないのに、完璧な言葉を話せるんです。「スピードラーニング」の謳い文句と一緒ですね。聞いてるだけで英語がペラペラになる。

 

さらにもう1つ聞くだけで、話すことが上手になる例がありまして、あるアメリカの大学でロシア語を教える際、生徒をこんな感じで、2グループに分けました。

 

  • グループ1:最初の数週間は聞くだけで、話す練習はしない。
  • グループ2:話す練習と、聞く練習を同時並行

 

結果はグループ1の方が、話す能力を含めた総合力でグループ2に優っていました。

 

これだけみると、インプットだけで外国語が話せるようになりそうですね。

しかしまだ続きがあります。インプットだけでは完璧ではないんです。

 

テレビから言葉を学んだ赤ちゃんはちゃんと話すことができる?

とあるアメリカの男の子の例ですが、彼のお父さんと、お母さんは両方とも病気の影響で話すことができず、家庭内では手話のみで話していました。そのためこの男の子が言葉を学ぶことができるのは、基本テレビからだけだったそうです。彼が発見された時は3歳の時だったそうですが、彼は話すことはできたのですが、文法的にかなりおかしいところがあったといいます。

 

またもう一つの例として、アメリカ人の赤ちゃんをこれまた下のように2グループに分けます。

 

  • グループ1:生身の人間から中国語を5時間聞かせる
  • グループ2:テレビから中国語を5時間聞かせる。

 

結果として、グループ1の赤ちゃんは英語にはない、中国語の音が聞き分けられるようになったのに対し、グループ2のテレビからのみ中国語を聞いた赤ちゃんは、中国語の音が聞き分けられるようにはならなかったそうです。

 

言語を習得するにはインプット+アウトプットが必要

ではなぜそれまでずっと言語を話さなかった赤ちゃんが、突然言葉を話せるようになったのかというと、話すまでの長い期間頭の中で何度も、話すことをシミュレーションしてたからなんです。対してテレビからのみ言葉を学んだ赤ちゃんは、言葉を理解する必要はあっても話す必要がありませんでした。つまり頭の中で話すことを、シミュレーションする必要がなかったんです。

この結果から、言語を習得するにはインプットだけでは不十分で、アウトプットの必要にせまられることが、同時に必要だとわかります。

 

聞き流すだけでは不十分

ということは「スピードラーニング」の謳い文句である、「聞き流すだけで英語が話せるようになる」というのは、ありえないということがわかります。ただ、100%間違っているわけでもなく、「聞き流し、話すことを頭の中でシミュレーション、または実際に口に出すことで、英語が話せるようになる」といった謳い文句であれば、それは間違いないでしょう。実際、聞き流しで大量にインプットすることで、話すことに好影響を与えるのは、上に書いたように、アメリカで行われたロシア語の授業で証明されています。ちなみに頭の中で話すことをシミュレーションすることは、実際に口に出して話すときと同様の効果が得られるそうです。 

 まとめ

言語を取得する時、インプットだけでは不十分だとわかりました。言語を話せるようになるには、たくさんの方法があると思いますが、大量のインプットと、それに伴う、アウトプットが基本の方法の1つだとわかりました。

 

ひつじ。

 

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