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言語習得難易度ランキング&日本人にとっての英語

こんにちは。

 

ひつじ。です。

 

今日は言語についてのお話です。

実は以前にも「言語習得難易度ランキング」についての記事を書いたことがありました。

www.thaislife.com

 

この言語習得難易度は日本人にとっての難易度ランキングでした。今日は興味深いことに英語を母国語にする人にとっての難易度ランキングのデータを見つけましたので、シェアします。

 

 

英語話者にとっての言語習得難易度ランキング

カテゴリ−1

カテゴリ−2

カテゴリ−3

カテゴリ−4

フランス語、イタリア語、ポルトガル語スペイン語

ドイツ語、ルーマニア語

ギリシャ語、ヘブライ語ペルシャ語ポーランド語、ロシア語、セルビアクロアチア語タガログ語タイ語トルコ語ウクライナ語、ベトナム語

アラビア語、中国語(北京語)、日本語、韓国語

What Are The Hardest Languages To Learn? [INFOGRAPHIC] - Voxyより

 左のカテゴリー1が最も簡単で、右に行くほど難しく感じるそうです。

 

英語はイギリスが発祥であることを考えた時、イギリスから距離的に近い国、フランスやスペインなどの国の言葉は学びやすく、トルコやウクライナなど、東に移動するに従い、言語の習得は難しくなっていくようです。

 

そして彼らが極東と呼ぶ、日本、中国、韓国はもっとも習得の困難な言語として位置付けられています。

 

「言語転移」

英語学習者がフランス語やスペイン語の学習を簡単だと感じる理由は「言語転移」という現象によるものです。

第二言語習得(SLA)における母語の影響は「言語転移」と呼ばれています。つまり、学習者の母語の知識が第二言語に転移するのです。これは第二言語のあらゆる場面で観察することができます。発音、単語、文法、文化など、様々な形で母語の影響が現れます。

 外国語学習の科学ー第二言語習得論とは何か 白井泰弘 P6より

 

「転移」という現象は言語だけに限らず、様々な場面でも現れます。例えばゴルフ。

 

野球経験者ゴルフを始める場合、野球のスイングを無意識的に応用し、他のスポーツ経験者よりも、有利にゴルフのスイングを習得できるという話は聞いたことがある方も多いと思います。

 

そう考えると英語学習者スペイン語や、フランス語を学ぶことは、野球経験者がゴルフを始めることに近いものがあるんですね。

 

日本人が英語が下手なのは当たり前?

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「転移」の話を踏まえると、日本人が英語が苦手だと言われる理由がわかる気がしませんか?英語学習者が日本語の習得が苦手だということは、逆もまた然りで、日本人も英語の習得が苦手です。

 

日本語と英語の言語間の距離は遠いということを、まず頭に入れる必要があります。

 

日本人が英語を学習することを、スポーツで例えると、陸上短距離の経験者が、ゴルフを始めるのと同様だと言えます。陸上短距離では、ボールを捉えるという動作もなく、自分はどんどん前に向かって進んでいきますが、ゴルフだとクラブを使ってボールを捉え、自身はほとんど動きません。共通する動きはほとんど、いや全くありませんね。

 

つまり陸上短距離とゴルフの間では、「転移」は起こらないのです。同様に日本語と英語でも「転移」は起こらない為に、日本人にとっての英語学習は難しいのです。

 

まとめ

英語話者にとってフランス語や、スペイン語が簡単で、日本語が難しいのは、「言語転移」という現象によるものでした。

 

言語転移とは野球経験者がスイングを、ゴルフに応用できるのと同様、言語間の距離が近ければ、母語第二言語習得に応用することができます。

 

しかし、言語間の距離が遠ければ、陸上短距離選手がゴルフをするようなもので、「言語転移」は起きず、言語習得が難しいと感じてしまいます。

 

英語話者にとっての日本語が難しいように、日本人にとっての英語が難しいのも当然のことなのです。 

 

おわり。

 

ひつじ。

 

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